2017年1月15日

"Guilt and Shame" 恥の効果

最近、自分自身のセラピーのセッションでも、クライアントさんとのセッションでも、私の中でキーとなっているのは「Shame 恥」の事。

「Guilt and Shame」に関してはアメリカではよく話されることのように思います。私も患者さんによくこのことを心理教育の一環としてお話ししたりします。

Guilt:「罪の意識」とは自分のした「行為」を悪いと思うこと。

Shame:「恥の意識」とは、「自分自身」の事を悪い、と思うこと。

初めて、これが話題になった時、あまり理解できなかった自分がいました。

今思えば、それはきっと、あまり日本にいる時に違いを問われることもないし、正直、違いがあると思っている大人はあまり周りにいなかったからではないかと思います。

理解できなかったのはなぜかというと。。。日本では、何事も「恥」だから。

恥の場合、行動・行為そのものはかっ飛ばしてしまって、そういうことをする「自分」が悪い、と考えてしまいます。すっかりそう信じて、この思考が当たり前になってしまっている。

何か失敗をしたり、誰かに何かを言われた時に、つい、自分が悪い、と自然に理解してしまっている事はよくあると思います。

私たちは小さい時からこうやって育てられているので。

部屋を散らかして、片付けなかった。

叱れれる。

叱られるのは、「片付けなかったこと」ではなく、片付けをしない「悪い自分」として、自分自身を責められる。

本当に悪い事をしようと思って、悪意があってそういう「行動」になったんでしょうか?

違うと思います。

でも、自分は「悪い」と言われてしまう。

こうやって育てられてしまうと、勘違いしたまま、自分自身への変な厳しさばかりが強くなっていってしまいます。

自分自身がそうなっているのに気がつきませんか?

まだあまりピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。もしかしたら、この恥の意識がとても根強いからかもしれません。

日本だから、アメリカだからとこの辺りに違いはないのですが、アメリカ人にももちろんある、この自分を責めまくる「恥の意識」が日本では特に強く心に、体に染みついている気がします。

自分がした行動を客観的に、マインドフルに見つめる、ということをとても難しくさせてしまう、私たちの心の癖。

ここの理解と気づきはとても大切だと思います。

私自身、まだまだ葛藤しているところですが、気がつき始めて、人への対応や、自分自身の生活が大きく変わったように思います。
楽になったし、もっともっと素直になっている気がします。

皆さんも是非、この辺り探求してみてください!

深い感謝とMettaを込めて。

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